カチオン電着塗装

カチオン電着塗装に出やすい不良と対策

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カチオン電着塗装のメリットは、以下が挙げられます。

  1. 機械による塗装で人の手のムラが起こりにくい
  2. ムラの少ない均一な塗装が可能
  3. 塗料つきの良さからより高い防食性が得られる
  4. 塗料の使用効率が良く、コストを抑えやすい
  5. 火災への安全性が高い
  6. 塗料が人と環境にやさしく公害性を軽減できる

今回はさらにカチオン電着塗装の特徴についてお話をしながら、不良や対策について触れていきたいと思います。
カチオン電着塗装にも、その特性上、得意・不得意があります。
よりあなたの製品を安全に長持ちをさせていくためにも、製品の特徴や電着塗装の特徴を是非しっかりとご確認ください。

今回は「不良」という呼び方をしていますが、カチオン電着塗装実施時に一般的に起こりやすいと考えられるトラブルについてお話をしています。
製品や環境によって変化しますので、より具体的な事例や対処について気になる方はお問合わせ頂ければ幸いです。

カチオン電着塗装で一番起こりやすい不良とは?

電着塗装で起こりやすい不良としては以下が挙げられます。

  • ゴミが入る
  • 塗りのこし
  • 塗料のムラ、タレ

ではこれらの不良の原因は何か、となると、実は塗装そのものの技術よりも、
「塗料や設備の管理が出来ているか?」
「電着塗装の前処理・後処理の知識は持っているか?」
という点が非常に大きく関係しているのです。

塗料や設備の正しい管理方法を知っているか、正しく行われているか、またそのノウハウを持っているかどうかという点と同時に、
電着と塗装に関する知識やノウハウを持っているかという点がとても重要なのです。

電着塗装という工程は決してひとつだけで成り立っているものではなく、
前工程から引き継がれた製品であり、電着塗装後にはまた次の工程が控えています。

電着塗装だけをしていると電着の不良のことしか分かりません。
逆に塗装だけをしていると電着で起こる不良のことは分かりません。
どちらの知識もあることで、「この方法は上塗りに影響が出る」「これでは電着に影響が出る」など
下地の影響が出ることを把握出来ます。

特にダイワコーポレーションにご相談をいただく製品は小ロット製品も多く、
またはじめて電着塗装を行うというケースも多くあります。
塗装の前処理の、さらに「前」。
この部分の知識や実績の有無で、下地から上塗りまで一貫した品質を保つことが出来るのです。

どんな対策をしていけば良いのか?

塗装だけを完璧にしたとしても、それだけでは出来ないものもあります。
製品が多くの人や多くの企業が携わり生まれていくように、
お互いの協力や情報交換があって、はじめて良いものが出来るのです。

製品に関する情報や意図、目的の共有や相談をしやすい関係づくりなども不良を減らすための方法と言えるでしょう。


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